1日の大半を過ごす職場。職場環境の改善は人生を左右するほど大きな課題です。職場でストレスや悩みを抱えたまま、日々過ごすと仕事へのパフォーマンスや体調にも影響がでてきます。
厚生労働省の労働者健康調査報告(平成19年)によると、仕事や職業生活に関して悩みを感じている労働者、全体の38.4%の人が「職場の人間関係の問題」による影響を受けていました。[※1]
[※1][PDF]厚生労働省;職場におけるメンタルヘルス対策について(論点整理)
職場における人間関係の悩みの原因には、多くのケースが考えられます。
主な人間関係の悩み・原因
同僚と考えが合わない
仕事の課題に対する過程や目的が合わない時など、同僚との仕事にズレが生じる時があります。お互いに意見が合わないまま仕事をするのはストレスがたまります。そりが合わないため、話し合いもせずに諦めた関係になりがちです。一緒に業務を共にする時間が多いほど負担が増え仕事の質に影響していきます。
上司に不満がある
トラブルやミスが起きた時、部下の失敗も含めて上司の責任です。適当な指示をしてやり過ごし、一切責任をとろうとしない上司には不満が募る一方です。他にも膨大な仕事を割り振り、自分だけ早く帰ってしまう上司にも、不満を抱きます。部下の立場や現状を考えずに頭ごなしに否定したり指示をしたりする上司もNG。上の指示と部下のことも考える中間管理職は大変な立場ですが、うまくこなせる人が上司であってほしいものです。
部下と信頼関係がない
「部下を育てたい」という気持ちが高ぶるあまり、部下に敵対心を抱かれしまうケースもあります。お互いのコミュニケーションがうまくいかず、部下のモチベーションを上げられないまま、サボり気味な働きをされることも。上司と部下の関係は、職場において思い通りにならない人間関係の代表的な例です。
人間関係を改善するための5つの行動紹介
人間関係のこじれは様々な要因が絡み合っておきますが、どのような悩みも自分から行動をおこせば改善に繋がります。
ここでは、人間関係の改善に役立つ行動5つをご紹介。
あいさつをする
コミュニケーションの土台はあいさつです。出退勤時の「おはようございます。」「お疲れ様でした。」指示を受けたら「かしこまりました。」など受け答えもはっきり声にだしてあいさつをしよう。
相手に考えを伝える
不満をためてばかりだと相手にも伝わらず、問題は一向に解決されません。お互いにとってデメリットです。建設的な話し合いにするためにも、自分の考えを整理して相手に伝えよう。
相手の話しを聞く
お互いの意見をすり合わせるためにも、相手の意見を聞かなければ始まりません。仕事は仲間と共に作り上げていくことが大切。相手の話しをじっくりと聞きましょう。
信頼関係を築く
報告/連絡/相談と連携をしっかりとり、仕事で信頼できる人材になりましょう。連携のとれた仕事ができれば、周りからの信頼が勝ち取れます。
勝手な期待をしない
自分がしたことと同等の対価が戻ってくると期待をしたり、それ以上を求めたりしないように心がけましょう。相手の行動は操作できませんから、不満の原因となる過度な期待はしない方がベターです。