ルイ・ヴィトンの戦略が日本を救う？

世界的に名高い超有名ブランドルイ・ヴィトン。高級ブランドは数あれどルイ・ヴィトンほど愛されているブランドは珍しいでしょう。では、何故ルイ・ヴィトンはここまで世界に愛されるブランドになったのでしょうか。ここではルイ・ヴィトンの謎や人気の理由、歴史などを紹介しています。

ルイ・ヴィトンはなぜ高いのか

ルイ・ヴィトンの価値は非常に高く、バッグひとつとってもみても数十万円するものも少なくありません。何故この様な価格なるかというと、人間の希少品へのあこがれを使ったブランディングを展開しているためです。ルイ・ヴィトンのバッグは普通のバッグとは違い、大量生産ではありません。少量を生産して、一つひとつのバッグの価値を上げているのです。ルイ・ヴィトンは希少価値の高い「金」や「プラチナ」などの貴金属の様に、みんなが価値あるもだと思う様にブランディングされているのです。これがルイ・ヴィトンが高額で取引される本当の理由です。

トップブランドであり続ける理由と歴史

ルイ・ヴィトンが世界のトップブランドである理由は、巧妙なブランディング戦略にあります。ブランディングはプロダクト、プライス、プロモーション、プレイスの4つで構成されています。特にルイ・ヴィトンは、プライスに力を入れています。プライスは日本語に訳すと価格のことで、ルイ・ヴィトンは160年の歴史の中で、1度もセールをしなかったほどです。こうしてルイ・ヴィトンは、世界のトップブランドとして、君臨し続けるのです。

160年もの老舗

ルイ・ヴィトンのブランドを生み出したルイは、1821年フランスのジュラ地方の村で生まれました。14歳の時に、職人としてキャリアを歩み出しパリに向かいます。パリに向かう途中、ルイはさまざまな旅行カバンからアイディアを思い抱き、それは後のデザインに多くの影響を与えます。20年間トランク製造と荷造り職人として地道に腕を磨いた後、フランス共和国から直接注文を受けるほどの職人となりました。そして、移動手段が馬車から鉄道に移動する時代になり、現在のルイ・ヴィトンのモデルである旅行トランクが誕生します。その後、次々と革新的なアイディアを取り入れてヴィトンは現在まで確固たるブランドの地位を築いています。

偽造品対策

ルイ・ヴィトンは高級ブランドのため、偽造品が市場に流通します。しかし、偽造品に対して技術力を高めるだけでなく、知的財産部を設け、全世界にいる250名のエージェントの協力を得てデザイン・商標・著作権を含む18,000件以上もの知的財産権を管理しています。偽造品が見つかれば弁護士と全法執行機関のプロフェッショナルからなるチームにより、徹底的に偽造品の強制捜査をしています。また、オンライン上で販売されているの偽造品の取り締まりにも力を入れており、専門のチームが24時間体制で監視を続けています。

少子高齢化とルイ・ヴィトンモデル

日本では、少子高齢化が進んでいます。そこで、取り入れたいのがヴィトンモデルです。今までの日本では「大量生産・大量消費」が基本でしたが、労働人口が減る中で、今までのモデルは通用しません・これからは、ルイ・ヴィトンの様に「少量生産・少量販売」への舵の切替えが不可欠です。こうすることで、世界中からバイヤーが集まり、ファッションの最先端の流行を世界へ発信できるのです。また、少数生産にすると一人当たりの生産率が劇的に上がり、日本経済復活のきっかけになるではないでしょうか。

買取専門店で扱う品物が増えるかもしれない

日本にはさまざまなコンテンツがあるから、ルイ・ヴィトンの様なブランドの商品開発は難しくないはずです。後はヴィトンの様なブランディングができるかどうかにかかっていますが、もし日本のブランドができたらヴィトンの買取価格も安くなるかもしれません。日本ブランドが定着すれば買取専門店もルイ・ヴィトン並の価格で買取ってくれるでしょう。

参考≫ルイ・ヴィトンの高価買取・売却時の相場｜ブランド買取のエコリング